そして、会議室に入ると同時に。
「ごめん、莉茉っ!この前嫌がってたのに無理やりなことして……。
あと、あの時のことも本当にごめん」
「わ、私だって、この前もあの時もちゃんと話聞いてあげられなくてごめんなさいっっ。
ついカッとなっちゃって……」
「いいよ、謝らないで。悪いのは俺なんだからさ」
私はその言葉に首を横に振る。
「私も悪いもん。本当にごめんね……」
なぜだか。今まで素直に言えなかった謝罪の言葉がスラスラと出てくる。
やっぱり、この場所だと逃げ場がないからなのか。それは私にも分からない。
そして、ふいに。
「なぁ、莉茉。会社じゃなんだからさ、今晩空いてる?」
急なことで、正直驚いたけれど。
「……うん、空いてるよ」
このチャンスを逃すわけにはいかない、と思って返事を返した。


