お面妖狐






「な、な…」


「土方さん!!!近藤さんに知らせてきます!!!」


「今から会議だ!!!全員をあつめろ!!!!」





行動がはやいね。





「…白夜。俺は長州じゃねぇと信じてたんだがな。
長州を庇ってる。
信じたくねぇが、現実なんだな」


『そうだけど』


「…でていけ。今すぐに。
美夜がここに来たときはそう伝える」





兄様はもう、このことを知ってるよ。





「その必要はないよ。トシくん」


「!!美夜…」





総司と平助が走って出ていった扉から兄様が部屋に入ってきた。





「トシくんごめんね。
でも、白夜も一馬も長州じゃないよ」


「なに…?それに、一馬って…。
古高俊太郎じゃねぇのか?」


「それは仮名さ。
本名は一馬。俺の仲間だよ。
一馬はある理由で長州に忍び込んでただけだよ」




あぁ、せっかく逃げれると思ったのに…。