お面妖狐




今のところ、私と合わない人は、
佐之助と一と敬助さん。


佐之助はまぁまぁってところだけどね。



気づくと、総司は規則正しい寝息をたててぐっすりと寝ていた。



上の気配も今はない。


出るとしたら今かな。



布団からでて、部屋にある窓から外に飛び出た。



暗いな。


そう思い、手のひらをだすと、ボワッと水色の狐火が手のひらで燃えた。



歩き回ってみると大きな木があり、
ジャンプして太い木の枝の乗った。



月が綺麗だな。





【ここならいいだろう】


【新撰組も寝てるはずだ。
ここに面をつけた変な奴が入ったらしい。
面は狐だったらしいぜ?
そいつは絶対人間に化けたオス狐かメス狐だ】





まさかこいつら。
私を捕まえに来たなんて言わないでしょうね。

馬鹿にもほどがあるけど。


敷地に入る前に片付けるか。

狐火を消して近づく。





『君達は新撰組になにしにきたの?』


【!!!だれだ!!!】


『ただの人間。なにしに来たの?』


【んな事言うわけねぇだろ!】