お面妖狐



「でも、記憶が戻って、
妖怪になって、
白夜さんが生まれ育った村に行って、
みんなと仲良くなって、
白夜さんと夫婦になれて。

とても嬉しかった」





夕日をバックにしてニコッと微笑む総司。



ドキッと、また胸が高ぶった。





『わ、私も。総司が私の記憶を思い出してくれて、おんなじ妖怪になって、みんなと仲良くなって、総司とめ、夫婦になれて
…嬉しかった。
私にとって総司は、初めて信用した人間だから。
初めて恋した人だから、死んじゃうくらい嬉しかった』


「クスッ。死んだらダメですよ」


『わ、わかってる!』





わかってるけど、それぐらい嬉しかった。





『総司、これからはずっと一緒だよね?』


「はい。ずっと一緒です。
白夜さんも、どこにも行かないでくださいね」


『うん。総司から、絶対にもう離れない』





お互いに抱きしめ、私から総司に接吻をした。





『さ、さっきできなかった…から…』





夕日のせいなのか、総司の顔が赤い。





「白夜さん、反則ですよ」


『へ?…んんっ!』





いつもよりも深い、大人の接吻。