よくみると、総司の頭には横向きにつけた狐のお面。





「総司、そのお面は?」


「え?なんで僕の名前知ってるんですか??」


「気にしないでください。そのお面は?」


「なんか、気づいたらこうやってつけてありました。
そういえば、匂いがさっきの子とおんなじ…」





白夜様になにもお礼してないし、してあげましょうかね。





「総司。思い出してください。
あなたには、恋仲がいたはずですよ」


「え…?僕に??」


「はい。記憶はないと思います。その理由は思い出したらわかります。
忘れてはいけない人。
あなたにはいたはずです。
思い出してください」





ハァとため息をつき俺も屯所を出た。