お面妖狐




あの場所は覚えている。



大きくなった体を動かして、道を走った。





たしか、こっちだったような…。

あった!!!




急にその家の前で止まると、ブワッと強い風がふいた。



それに驚いて、中から人が出てきた。





【ヒッ!!】


【き、狐!!!】





だれもが顔を青ざめ、しりもちをつく。





『母様と父様を返せ』



【わ、わかったから!!!!】


【す、すぐつれてくる!!!!】





数分してつれてこられたのは、ボロボロの母様と父様。





『っ!!!…お前ら消えろ』





母様と父様を連れてきた三人を噛み砕き、母様と父様を背中にのせて兄様と一馬の所に戻った。