あたし達は他愛もない話をして、 思い出話をして今日のお祭りを振り返った。 愁ちゃんは黄瀬さんに連れ回されて、 歩き疲れたとかなんとか。 あたしはりんご飴が食べたかったなぁ。 「そろそろ帰る。今日サンキューな」 あたしの頭を2回ポンポンと叩いた。 いつまで子供扱いするんだろ? 「あっ!愁ちゃん!」 「ん?」 「来年もまた花火見ようねっ!特等席で!」 新しく増えた約束。 また来年もあの場所で花火を見ようね。