わたし、式場予約しました!

「だって、妹の婿だろうが。

 ……和歩がおにいさんとか、不気味だが。

 恥を忍んで、呼んでやろう、おにいさんと!」

 もうなんだかよくわからないんだが、と思っている間も、一真のスマホは鳴っていた。

 暗闇で明るく光るそれを見ながら、
「出ないんですか」
と言うと、

「出ない。
 和歩だから」
と言う。

 呼び出し音は止まった。

 一真がもう一度、口づけてくる。

「いや、あの……帰ります、もう」

「いいじゃないか。
 和歩の次には、俺が好きなんだろ?」

 そう間近に囁いてくる。

 一真の胸を押して、出来るだけ、後退しながら言った。

「決めつけないでください」

「いや、お前は、昔から、そうだよ」