わたし、式場予約しました!

「大丈夫だ。
 キスのひとつもしてくれたら、今日は満足する」
と肩を掴んだまま、ベッドに片膝を置いた一真を見上げて言った。

「食洗機の音が聞こえますよ。

 後片付けしてくれてるのは、食洗機様ですよね。

 じゃあ、食洗機にキスしてきます」

 立ち上がろうとしたが、肩を押さえられているので動けない。

「食洗機に入れたのは俺だ。
 大変なんだぞ、食洗機に入れるのもっ。

 いちいち、拭いたり、洗ったり、パズルのように詰め込んだりっ」

 いや、まあ、わかりますけどね、と思ったとき、一真のスマホが鳴った。

 そちらを見た瞬間に、一真が身を乗り出し、口づけてくる。

「いやっ」
と瑠可はそれを払った。

「いやですっ。
 和歩としか、したことないのにっ」

「兄妹なんだろっ。
 どんな淫乱女だっ」

「この清らかな私に向かって、淫乱ってなんですかーっ」

「ほんとに清らかな人間は、自分で清らかだとか言わないぞっ」