ちょっと飲みすぎたようだ。
頭がグラグラする。
っていうか、此処、何処。
そう思った瑠可は、見知らぬ天井に張りついている一真を見た。
蜘蛛のように天井に居て、振り返り、こちらを見下ろしている。
悲鳴を上げ、飛び起きた。
「先輩が天井にっ!」
そう叫ぶと、
「なんだ覚えてたのか」
という声が横でした。
見ると、自分はベッドに寝ていて、一真は側の椅子に腰掛けていた。
頬杖をつき、こちらを見ている。
「ええっ。
今、居ました!?」
と天井を見、一真を見ると、
「今じゃない」
と彼は言う。
今じゃなきゃ、いつなんだ。
っていうか、此処は何処だ。
バリの高級ホテルのような部屋だ。
天蓋つきのベッドから、白い透けるような布が垂らしてある。
部屋は茶系と白でまとめられ、観葉植物も南国のそれっぽい。
一真が座っているのも、藤の椅子のようだった。



