わたし、式場予約しました!

「先輩に熱烈に愛されてた覚えはありませんが」

「お前が気づかなかっただけだろう」

「……先輩の話は、何処まで本気かわからないですからねえ」
と言うと、一真は空になったグラスにワインを注ぎながら、

「俺は学生時代から、ずっと本気で言ってたが、お前が聞いてなかっただけだろ?」
と言う。

「先輩が私を好きだって言うんですか?」

 ありえない、と言うと、
「なんでだ」
と言う。

「だって、先輩、昔から、すごいモテてたし。
 わざわざ、私なんかを好きにならなくてもいいじゃないですか」

「あのなー。
 好きになるならないって、状況に応じて変えられるものじゃないんだよ」

 そりゃ、お前の方がよくわかるだろう、と言われる。

「そりゃあ、お前よりは、麻美の方がいい女だ」

 それだよ、と瑠可は思っていた。

 てっきり、一真は、麻美が好きなのだと思っていたのだが。

「でも、なんだかわからないが、お前の方が気になるんだよ。
 麻美にしたって、そうだろう。

 俺といういい男が側に居るのに、なんでだかわからないが、和歩の方がよかったらしいからな。

 あいつは絶対、無理なのに」