わたし、式場予約しました!

「ほんっと、めんどくさい兄妹だ」

 一真はグラスを置いて頬杖をつく。

「今から相手を探すのもめんどうだろう。
 俺なら今からでも間に合うぞ」

「先輩は駄目です」

「なんでだ」

 瑠可は家を見回し、
「私、掃除が苦手で」
と言うと、

「此処に住まなきゃいいだろうが」
と言う。

 フォークを置いて瑠可は一真を見つめた。

「先輩に迷惑はかけられません」

「じゃあ、見も知らない男なら迷惑かけていいのか。

 お前、結婚するってどういうことかわかってないだろう。

 俺なら、目の前にすぐ居るから、先が想像できて嫌だけど。

 今、目の前に居ない男を想定して、結婚語っても、夢物語だもんな」

 例え、式場、予約してても、と言う。

「先輩〜。
 私をいじめて楽しいですか?」

「これをいじめと取るか、熱烈な愛の告白と取るかはお前次第だが」