支度を終え、席についた瑠可は、肉より先に、ガーリックライスを頬張った。
とてもいい香りがしたからだ。
「先輩。
結婚してくださいっ。
美味しいですっ」
思わず、そう叫んでしまうくらいの味だった。
ワインを呑む一真は、ちょっぴり自慢げだ。
こういうところは、可愛いな、と思って眺める。
「だろ?」
と言ったあとで、一真は、
「だから、結婚してやろうと言ってるじゃないか」
と言う。
「九月二十日までにすればいいんだろ?」
「え」
瑠可が式場を予約したのは、九月十三日だ。
何故、二十日までとわかった、と窺うように見ると、一真は、しれっと、
「和歩より先に結婚したいんだろうが」
と言う。
「……なんでもお見通しなんですね」



