わたし、式場予約しました!

 


 食事から帰ると、まだ時間は早かったので、和歩は歩いて図書館に行ったようだった。

 なんだかなあ。

 二人で残って、デートに行ったりしないんだ。

 いや、行かれても嫌なんだけどね、と思いながら、瑠可は、母を手伝い、洗濯物をとり入れた。

 畳んで片付けたあと、母はアイロンをかけ、瑠可はテレビを見ていた。

 そのうち、母も側でテレビを見始めた。

 なんとなく、その膝に頭を乗せてみた。

「あらまあ、あんたはいつまで経っても、子どもみたいね」

 そう言いながらも、嬉しそうだった。

 子どもの頃、いいことがあっても、嫌なことがあっても、こうして、お母さんの膝に寝転がった。

 お母さんの匂いがする。

 ずっと私や和歩を守ってくれていた匂いだ。

 瑠可は目を閉じ、丸くなる。

 そのまま、テレビの音と母の笑い声を聞いていた。