わたし、式場予約しました!

「そうですかねー。

 私は……おにいちゃんは、人が言うほど、立派な人だとは思っていませんが。

 確かに隙はないけど、かなり駄目な人なような気が」

「俺もあいつは根性なしの煮え切らない駄目人間だと思ってるよ」
と一真は言い出す。

「だから、友だちやってられたんだ。

 ところで、和歩はお前が結婚式場予約したこと、知ってるのか」

「知るわけないじゃないですか。

 知ってるのは、先輩と、麻美先輩だけです」

「麻美は知ってんのか」

 笑ったろう、と言われ、
「笑われたあとで、奢られました」
 なんだか奢りたい気分だと言って、と言うと、一真は、ふうん、と言う。

「あいつも犠牲者なのにな」
と言い出す。

 なんの犠牲だ、と思った。

「あー、気が重いな。
 岡田に断りの電話入れなきゃな」

「こっちが断らなくても、向こうが断ってきますよ、きっと」
と言うと、横目に見られる。

 なんだか睨まれている。