わたし、式場予約しました!

 


 三人でカウンターで並んで呑んだ。

 岡田はあまりしゃべらない男のようだったが、一真がうまく話を振ったり盛り上げたりするので、それなりに話は出来た。

 人となりもなんとなくわかった。

 控えめに微笑んでいる感じで、如何にも人が良さそうだった。

 店を出ると、

「じゃあ、今日はどうもありがとうございました」
と深々と頭を下げ、岡田は去っていった。

 通りを曲がりながらも、まだ頭を下げている。

 笑って手を振りながら、一真が訊いてきた。

「どうだった?」

「だ、駄目です」
と言うと、言うと思った、と言う。

「なんでですか?」

「お前の好みじゃないと思ったからだ」

「好みじゃないと思ったのなら、なんで連れてきたんですか〜」
と言うと、莫迦、と一真は言う。