わたし、式場予約しました!

 それを取った途端、声が溢れ出してきた。

「瑠可っ!
 見つけてやったぞ、お前の相手っ!」

 げっ。
 何故、今っ。

 反射的に叩き切っていた。

「佐野か?」
と耳聡い和歩が訊いてくる。

「え。
 あ、うん」

 声デカすぎーっ、と今、此処には居ない一真を頭の中で踏みにじる。

 しかし、スマホはすぐにまた鳴り出した。

「あ、じゃあ、私、日曜行くからっ」
と急いで部屋に駆け込んだ。

「てめーっ。
 なに急に切ってんだっ!」
と取った途端に文句を言われた。

「だって、先輩。
 声がデカすぎですよっ」

「……デカいとなにかまずいことがあるのか」

「あ、ありませんけどっ!?」
という声が裏返ってしまっていた。

 ふーん、と一真は言う。

 こういうときの先輩、苦手なんだよな〜。

 天然ボケの入った和歩と違って、察しが良過ぎて、と思っていた。