「ただいまー」
と瑠可が玄関を入ると、ちょうど廊下を歩いてきた和歩と出くわした。
「何処か行くの?」
と訊くと、いや、と言う。
「今日は食べてきたのか」
と言うので、
「そう」
とだけ答え、行こうとした。
「今度の日曜、向こうの家族と食事会をすることになったんだが、お前、来るか」
と和歩は訊いてくる。
待てこら、と思った。
足を止め、振り返る。
「来るかってなに?
来なくてもいいってこと?」
私は家族じゃないのか、と思っていると、
「そうじゃないが。
なにか予定があるのなら、無理にとは言わない」
と言ってきた。
腰に手をやり、
「お母さんたちはなんて?」
と訊くと、
「そりゃ、お前も一緒のつもりだろう」
と言う。
……まあ、そうだろうな。
じゃあ、私を排除しようと思っているのは、貴様だな、と思った。



