わたし、式場予約しました!

「でも、おいしいよ。
 男の一人暮らしだったら、この炊きたてがたまらないんじゃないの?」

 やっぱり、日本人は米よ、米、と語ると、真子が、

「米と漬け物ですよ。
 瑠可さんは漬け物食べないから。

 これおいしいのに」
と横から、瑠可が残すはずの漬け物をパリパリ取って食べている。

 温かい味噌汁を啜ると、内蔵から温まってきて、なにか身体に足りないものが継ぎ足されている感じがする。

「ああ、美味しい」
と呟いていると、里が、

「あんた、人の作ったもの食べて美味しいって言ってるだけじゃ、旦那は寄って来ないわよ」
と言い出す。

 うっ。
 今、その話題は、と思っていた。

「そうですよ。
 和歩さんが結婚したら、次は、瑠可さんですよね」
と真子が言い出す。

「いや~、結婚なんてまだまだ。
 せっかく就職したんだし、もうちょっと働かないと」

 そんなまともなことを言う自分を、ふうん、と里が胡散臭げに見ていた。