「またいつか会いたいですね。

 十年後とか、三十年後とか。

 みんな、どんな風になってて、誰と結婚してるのか。

 一回結婚したって、それで終わりかわからないですし」

「……そうですね」
と綾子は苦笑する。

「意外と私と和歩さんが本当に結婚してたりして」

「うっ。
 それを言いますか」
と言うと、綾子は笑い、

「なになに、なんの話ー」
と眞紘がいつものように陽気に首を突っ込んできた。