わたし、式場予約しました!

「そしたら、俺に会ったときに、

『あら、今まで和歩しか見てなかったけど、此処には、こんなに素敵な人が』

 って、程よく、和歩への気持ちを断ち切れてよかったろうにな」

 長く付き合えば、必ず、飽きるんだよ、と言う一真に、

「あのー。
 それだと、先輩と付き合ってても、そのうち、気移りしちゃうってことですよね」
と言うと、

「いや、俺とだと、ない」
と言う。

「はあ」

「だって、俺がお前の運命の相手なんだから」

「はあ、そうなんですか」
とつい、気のない返事をしてしまうが、一真は気にしている風にもなかった。

 分けて欲しいな、その自信、と思っていると、こちらを見て、にやりと笑う。

「それにしても、あれだな。
 風邪ひき女は色っぽいって、ほんとだな」

「は?」

「普段のお前は色気を何処にとり落としてきたのかって感じだが。

 さすがに今日は色っぽいな。

 熱のせいで、頬に赤みが差して、目が潤んでるからかな」

 あと、抵抗できなさそうだからいいのかな、と人でなしなことを言う。