わたし、式場予約しました!

「風邪、移りますよ」

「移したら、治るって言うだろ」

 迷信ですよ、そんなの、と苦笑いして、ボトルを受け取る。

 一真はまた椅子に腰掛けた。

「お前が来ないから、和歩とパスポート取りに行ったんだ。

 男二人でなんて、寂しい連中だと思われたか、あらぬ誤解を受けたかだ」

「先輩、考え過ぎです……。

 仲のいい友だちか、兄弟だと思われましたよ」

「似てねえだろ。
 それに、仲いいのか、俺たち」

「よくないんですか?」

「つい最近まで、俺は信じていたがな、仲がいいって」
と組んだ脚で頬杖をつき、眉をひそめる。

「わ、私に八つ当たりしないでくださいよ」
と言うと、

「お前が原因だろうが」
と言われた。

「お前たちはさ。
 いっそ、兄妹とか気にせず、さっさと付き合っときゃよかったんだよ」

「は?」