悪い夢を見ていた。 バスに乗って見知らぬ街へ行く夢。 中学生くらいから、ときどき見ていた。 今の環境が幸せだけど。 遠くに行きたいとか、ふと思って。 和歩から遠く離れて、他人になって。 見知らぬ街で、あら、とか言って、出会ってみたいとか。 そこまで妄想しておいて思う。 あら、じゃないよな、と。 従妹じゃなかったら、和歩は私になんか見向きもしなかっただろうから。