わたし、式場予約しました!

「じゃあ、国内を予約しよう。

 八月十五日なんて、もう何処の宿も空いてないかもしれないけどな」

「ちょーっと待ってくださいよーっ。

 十五日でいいとは言ったけど。

 相手は先輩でいいなんて言ってませんよっ。

 っていうか、先輩には、私なんかより、いい相手が現れますよ」

 早まらないでください、というと、

「なに使い古された断りの文句言ってんだ」
と言われる。

「まあ、それもこれも、年をとってから、いい思い出になるさ。

 あのとき、あんなこと言ってたなーなんて」

「同窓会で再会したときの話ですか」

「……つくづく可愛くないな、お前は。

 ところで、今、カーテンを開ける音がしたが」

「いや、すごいタイミングでかかってきたので、まさか、また外に居るのかと」

 しかし、家の前の道路を見てみても誰も居なかった。

「そうか。
 来て欲しかったのか」
と上機嫌で、一真は言う。

「ちーがいまーすー」