お風呂に入って部屋に戻ると、すぐに一真から電話がかかってきた。
「瑠可。
いつパスポート取りに行くんだ?」
と訊いてくる。
「えっ。
パスポート?」
「うちで式を挙げるにしても、和歩の式が海外であるかもしれないし。
俺たちの新婚旅行が海外かもしれないだろ」
「俺たちのって……。
いや、それ以前に、先輩は、新婚旅行は海外に行きたいんですか?」
確か、飛行機は苦手だと言っていたような、と思いながら問うと、
「行きたくないとも」
と言う。
「だが、お前が行きたいと言うのなら、ついていく」
新婚旅行で、ついていくって言い方も変だが、と思いながら、
「私も国内で温泉とかの方が好きです」
と言うと、
「そうだろう!?」
と一真は意気込んで答えてきた。



