翌日のお昼前。
瑠可はパソコンを打ちながら、うとうととしていた。
昨日の騒動のせいか、悪い夢を見て、よく眠れなかったからだ。
天井に張りついているボスが、今の一真になっていた。
彼の後ろには蜘蛛の巣がある。
身軽だから、ボス猿のように言われていたが、天井に居るから、どっちかって言うと、蜘蛛だよな、と夢の中で、妙に納得していた。
その天井の一真が、どすん、と自分の上に落ちてくるのだ。
リアルに重い。
実際に感じた一真の重みのようだ、と思いながら、目を覚ますと、身体の上にパンフレットが山と載せられていた。
和歩が側に立って、自分を見下ろしている。
「遅いぞ、瑠可。
お母さんが早く下りて来いって言ってる」
は、はーい……、と笑顔のない和歩に返事をしながら起きた瑠可は、彼の背を見ながら、今、私にパンフレットを投げつけたのは奴だな、と思っていた。
やれやれ、とベッドから降りると、バリだのハワイだの大きな文字で書かれた冊子が布団の上から、どさどさ落ちた。
と、いう悪夢だ。
いや、途中からは、夢ではない。



