わたし、式場予約しました!

「じゃあ、里さんには言わなくていいですね。
 育ててないから」

「いや、挨拶に行くぞ。
 お前を産んでくれたお母さんじゃないか。

 何度離れても出会うお前は、俺の運命の相手に違いない。

 そんなお前の母親だ。

 俺とも前世でつながりがあったかもしれないし」

 なんだろう。

 だんだん話が壮大になってきた。

 恋をすると、発想がロマンチックになると、麻美が言っていたが、こんな感じだろうかな、とぼんやり思う。

 運命ね。

 自分と和歩の運命は、ロクでもなさそうだけど、と思っていると、一真が言った。

「今度はきちんとして挨拶に来る。
 じゃ、おやすみ」

 そう言った一真はいつも通りだった。

 いつも通り、しれっとキスしてきた。

「なに当然のようにしてるんですかっ。
 しかも、此処、外ですっ」
と足を踏む。

「お前は、パジャマだしな」
と一真は笑って軽く踏み返してきた。