わたし、式場予約しました!

「俺の家に住むんだ」

 本当にそうなる、と言いながら一真は、瑠可の腰に手を回し、抱き寄せる。

「いやっ。
 ちょっと、パスですっ」

「パスか」
「はいっ」

「パスは三回までだ。
 それが世の中のルールだろう」

 自分を見下ろし、ボスは厳かに言い切った。

 い……いやいやいやっ。
 これっ、七並べと全然違うしっ。

 だが、一真の腕は、がっちり瑠可の腰を押さえ込んでいて、逃げられそうにもない。

 そのまま、彼は、こめかみに口づけてきた。

 一真の息遣いを耳許で感じる。

「いやっ、パスですっ」

「そうか」
と一真はすぐに離れた。

 が、ほっとした隙に、今度は唇に触れてきた。

 その腕を、パ、ス、で、す、よっ、と叩く。

「そうか」
と一真は離れてくれるのだが。

「……あの。
 これ、もうされたあとで、パスとか言ってみても意味なくないですか?」

「気のせいだろう」

 いや、気のせいではないような、と思っている間に、一真は首筋に唇で触れてくる。