わたし、式場予約しました!

「まあ、今日まで娘でしたが、明日からは嫁になりますとか、ちょっと妙な感じではあるな。

 だが、馬鹿か、お前は」
と一真は言った。

「それでお互い大事なものを失って、気遣い合った意味はあるのか。

 それでなにかいいことが……。

 ああ……、あったか。
 俺と結婚できたか」

 そう深く頷く。

「いやいやいや。
 まだしてませんから」

「まだってことはするのか」

「つっ、つられただけです」

「いやいやいや。
 人間、心にもないことは言わないだろう」

「うっかりです」

「弾みで出た言葉こそが本心だ」

「気持ちがいいほど、言い切りますね~」

「優柔不断なお前たち二人では、この先、きっと行き詰まる。

 俺には未来が見える。

 これは予見だ。

 お前は俺と結婚する」

「はいはい」