わたし、式場予約しました!

「も、先輩っ、駄目ですってばー」
とその腕を引っ張った。

「あんま変わってねえなあ」

 通りがけにダイニングを見て言う一真に、
「あれ、先輩来たことありましたっけ?」
と問うと、

「みんなで来たことあるぞ。
 お前が居ない日に」
と言ったあとで、

「……お前が居ないから呼んだんだな、和歩は」
と付け加えていた。

「みんな、和歩の家に行きたがるんだよ。
 お前が居ると思ってさ。

 お前、入学してくる前から、大人気だよ。

 あの和歩の妹だから、絶対、美形に違いないって。

 実際、よく似てる」
という言い方を一真はした。

 階段を上がろうとする一真の腕を掴み直して言っていた。

「……先輩は気づいてるんですよね」

 私と和歩が兄妹ではないということを。

「何故なんですか」

「いやあ、最初から知ってただけだ」

「え」