わたし、式場予約しました!

「だが、お前は窓辺に近寄りもしなかった」
と今更ながらに、おかしな文句を言ってきた。

「貴方、ストーカーですか」
と言ってやると、違う、と一真は主張する。

「みんな、そのくらいやってただろ。

 部活の帰りとか、塾の帰りとか。

 ちょっと道を変えて、好きな子の家を眺めてみるとか」

 ロマンだろ、と言い出した。

「お前はやったことないのか」

「やるわけないじゃないですか。
 同じ家に居るのに」

 一拍置いて、あっ、しまった、と思った。

「……莫迦なのか、お前は」
と言った一真は、

「いいから、開けろ」
と強い口調で言ってくる。

「い、嫌ですっ」

「大丈夫だ、上がり込まない」

 ほんとに〜? と思っていると、

「お前をパジャマのまま、連れ出すから」
と言ってきた。