昨日、眞紘とお茶をした横に旅行代理店があったので、瑠可はついつい、海外挙式のパンフレットをもらってきてしまっていた。
ベッドの上に転がり、山と積まれたそれを見る。
一通り見て、やっぱりバリがいい。
この毎日、アフタヌーンティーがついてるのがいい、と思った。
しかし、それ目当てに結婚するというのもどうだろう、と思ったとき、スマホが鳴った。
一真だった。
「ちょっと出てこないか」
と言う。
「もうパジャマなんですけど」
「じゃあ、パジャマで出てこいよ。
車で迎えに行ってやる」
なにを言いだすんだ、この人は、と思った瞬間、一真は、
「っていうか、下に居る」
と言った。
ええっ、と思って、窓際に行く。
今風の少し丸っこい形の外車が止まっていた。
「いやいやいや。
出られませんよー」
とそれを上から眺めながら言うと、
「高校生か、お前は。
和歩は居るのか」
と訊いてくる。



