わたし、式場予約しました!

「ぐだぐだ考えて動かないのが、一番良くないのよ。

 あんたの母親とかその典型だったけど。

 ま、それでも、いい相手を見つけたからね。

 結婚ってさ、愛情が深くなくても、特に不満がなければ、続いていくものだからね。

 離婚するって、とっても大変なことだから」

 すると、里が浮気をし、離婚したときも、相当な覚悟と労力がいったのだろうかな、と思う。

 当時はそのようには見えなかったのだが。

「熱烈なのは恋だけで充分よ。

 別にそれで、結婚までたどり着かなくてもいいんじゃない?

 結婚って、もっと静かなものよ。

 私にも、やっとわかったわ」
と実感込めて、里は言う。

「瑠可だってさ、あんたが兄って存在になったからこそ、ずっと気になってるだけなのかも。

 手に入らないと思うと、欲しくなるじゃない。

 瑠可は、ずっと面倒見てくれた、あんたの親を実の親のように思ってる。

 だから、あんたに好きだとか言えないわよね。

 そしたら、今の家族が崩れてしまうから」

 そうかな、と思う。

 瑠可は俺を好きだったろうか?