『瑠可は私が守りますっ』
もう、あんたには任せられないっ、とあのとき、母は叫んだ。
里が夫の他に愛人を作り、騒動を起こしたからだ。
あとで、夫の浮気がその原因だとはわかったが、母にはなにもかもがもう許せないようだった。
里は愛人と出て行き、瑠可はうちに引き取られた。
自分の部屋で、瑠可と二人、大人たちが罵り合う声を聞きながら、小さくなっていた。
子供の頃からよく面倒を見てくれていた大好きなおばさんがお母さんと喧嘩している。
どうやら、もう二度と会えないようだ。
そう察した自分は泣き出してしまった。
『和歩がずっと泣いてて。
言ったじゃない、私が。
これからは、もうずっと一緒だよねって。
ずっと、側に居てくれるって和歩も言ったじゃない」
瑠可の言葉が思い出される。
情けない話だ。
母親を失いかけた瑠可の方が、余程、心細かっただろうに。
もう、あんたには任せられないっ、とあのとき、母は叫んだ。
里が夫の他に愛人を作り、騒動を起こしたからだ。
あとで、夫の浮気がその原因だとはわかったが、母にはなにもかもがもう許せないようだった。
里は愛人と出て行き、瑠可はうちに引き取られた。
自分の部屋で、瑠可と二人、大人たちが罵り合う声を聞きながら、小さくなっていた。
子供の頃からよく面倒を見てくれていた大好きなおばさんがお母さんと喧嘩している。
どうやら、もう二度と会えないようだ。
そう察した自分は泣き出してしまった。
『和歩がずっと泣いてて。
言ったじゃない、私が。
これからは、もうずっと一緒だよねって。
ずっと、側に居てくれるって和歩も言ったじゃない」
瑠可の言葉が思い出される。
情けない話だ。
母親を失いかけた瑠可の方が、余程、心細かっただろうに。



