わたし、式場予約しました!

「じゃあ、あんまりお邪魔しても悪いんで、この辺で」
と眞紘が二人に向かい、頭を下げる。

「私たちは、お茶して帰るんで。
 それでは、また」

 いつの間にか、お茶に決定になったようだ、と眞紘の言葉を聞いて思ったそのとき、スマホが鳴り出した。

 和歩がちらとこちらを見る。

 う。
 佐野先輩だ。

「も、もしもし」

「瑠可。
 十月十一日か、八月十五日だ」

「は?」

「うちの式場も一応、抑えときたいんだろ?」

 土日で、空いてるのは、もうそこだけだ、と言われる。

 仏滅は割引があるので、逆に詰まっていると言う。

「十月は遅すぎですよ。
 八月は早すぎだし」

「じゃあ、やめろ」

「うう。
 じゃあ、八月十五日で」

「わかった。
 じゃあ、佐野、浜野で抑えとくから」

「先輩っ、待っ!」

 ああっ。
 切られたっ! とスマホを覗く。