わたし、式場予約しました!

「私、見合いしてみようかなあ。
 いや、マジで」

 そう言いながら、和歩たちに挨拶をしている。

 眞紘が勢いよく喋ってくれるので、そんなに綾子と口をきかずに済んだ。

 デートか。

 いいなあ。

 私、デートってしたことあるかな。

 和歩と歩いて図書館行ったりするのは、きっとデートじゃないし。

 兄妹だし。

 友だちと出かけるのも遊びに行くだけだし。

 佐野先輩に至っては、よくわからない間に、引き回されてるだけだし。

 いいなあ。

 私もデートとかしてみたいな、と思いながら、ぼんやりしていた。

「へえ、ボルダリング」
と言う和歩の言葉が聞こえた。

「今度、おにいさんも行きましょうよ」
と眞紘が誘っている。

「意外とするするっと出来ますよ。

 親切にトレーナーの人が教えてくれるし。

 まあ……瑠可以外は」

 そこで、和歩も綾子も笑った。