「瑠可さーん?
次は頑張ってくださいよー」
そう眞紘にからかわれながら、瑠可は駅に向かい、夜道を歩いていた。
「頑張ったじゃん。
……途中までは」
「お茶して帰る?
それとも、呑んで帰る?」
と言う眞紘に、うーん、どうしよっかなーと言ったとき、その二人を見つけてしまった。
初めて会ったときと同じに着物姿の綾子と和歩だ。
「瑠可」
と和歩がすぐに気づいて言う。
綾子が、その側で微笑み、頭を下げてきた。
「おおっ。
お兄さん、相変わらず、格好いいねえ。
ってか、横の美女は誰?」
と早速、眞紘が騒ぎ出す。
「おにいちゃんの結婚相手」
「嘘っ。
お似合いっ。
恋愛?」
「見合い」
「ええっ。
見合いに、あんな美男美女が来るのっ?」
あんた、そりゃ、偏見だよ、と思った。



