わたし、式場予約しました!

「西島さんは……」
と自分が言うと、綾子は微笑んだまま、こちらを見る。

「何故、いつも着物なんですか?」

「いつもじゃないです。
 でも、貴方と会うときは、大抵そうですね」

 最初のとき以外、と綾子は言った。

「それは私に対して、身構えているからですか?」

「そうですよ。
 よくわかりましたね。

 貴方がそういう人だからでしょうか。

 でも、貴方が考えているのとはちょっと意味合いが違うように思います」
と綾子は少し照れたように言う。

「本当は、貴方は意外と良い方なので。
 それでです」

 よく意味がわからないが、と思っていると、綾子はメニューを閉じて言った。

「私、決まりました。
 浜野さんは?」

 そう言われ、和歩は、もう一度、メニューに視線を落とした。