彩月side




なんかスッキリした。



もっと早くこうしとけばよかった、

なんて思う。




『彩月?』



ゆっちゃんが不思議そうにあたしを見る。



「大丈夫だよ。もう吹っ切った」




『いやいや、そうじゃなくてね!

その…』




聞きにくそうに聞くゆっちゃん。



可愛い。




「好きな奴出来たって奴だろ?」




高澤くんがそう言うと

吹っ飛びそうな勢いで頷くゆっちゃん。



そんなに頷いたら危ないよ…




「それのこと。

出来たよ」



『だだだだ!しししし!』



「誰?知ってる奴?だって」



高澤くんがゆっちゃんの通訳してる。



面白い…



「んー」



山中くんをチラッと見る。



「俺!?」




本人が1番ビックリしてるね。




「もしかして俺が告ったから?」




「『えぇっ!?告ったの(か)!?』」




何このカップル!



面白すぎる!!


フフッと笑う。