僕達は……聞いてはいけないことを聞いてしまいました。

「……優花ぁ〜?使える駒としか思ってないってぇ!前も言ったでしょぉ〜?((ケラケラ」

え……?

どういう、ことですか…?

「簡単に騙されてくれちゃってさぁ……声もゎたしが奪ったのにねぇ!((クスッ」

小桜さんの声を一ノ瀬さんが奪った……?

「優花ゎ……ばらの……………ちょうなのにぃ〜((ニコニコ」

一ノ瀬さんが言った言葉が所々聞こえず、意味が分かりませんでした。

聞こえたのは『ばら』と『ちょう』だけで、本当は『黒薔薇』の『副総長』だということを知るのはまだ先のこと___。

「青龍ぅ?アイツらもぉ!すっごい簡単でぇ!あんなんだから黒薔薇に勝てないんだょぉ〜((ケラケラ」

その言葉を聞いた僕達は、勿論怒りました。

「っ……ごめんなさい……優花も、青龍の…みんなも……((ボソッ」

一ノ瀬さんがそう言っていたことにも気付かずに……。