なぜ、と思う。
いくら疑問を投げ付けても、詰っても、ラザーは変わらない。
その理由を薄々ウルジャスとて感づいているから、余計に腹立たしくてやり切れない。
――なぜ、と舌打ちするしかない。
「女神なんて大嫌いだよ。
父上だって大嫌いだった。
あの女も、とっとと死ねば好い」
――巫女の衣を身に纏い神に仕えた身でありながら、実の子に毒を盛ろうと図った。
外側ばかり美しいあの、母も。
いくら疑問を投げ付けても、詰っても、ラザーは変わらない。
その理由を薄々ウルジャスとて感づいているから、余計に腹立たしくてやり切れない。
――なぜ、と舌打ちするしかない。
「女神なんて大嫌いだよ。
父上だって大嫌いだった。
あの女も、とっとと死ねば好い」
――巫女の衣を身に纏い神に仕えた身でありながら、実の子に毒を盛ろうと図った。
外側ばかり美しいあの、母も。