ーーー手の甲に、キスをして。 鏡越しに、目が合って。 お風呂だって、いつも一緒で。 壁一枚だって隔てたくないからーーー 「貴方と、わ、たし、は…… ……っも、いっしょで…… こ、れから……も、ずっと……ずっと… ……ゴホッ」 ………私の身体が、紅に染まる。 真ん中に、ぽっかりと空いた穴。 そこから、湧き出るように……私の血が止めどなく流れていた。 ーーー撃たれていたのは 私だった 私だったんだ。