この裏庭からは、体育館裏が見える。

そこで話していた、久我さんたちが見えた。



久我さんは、久我山財閥の令嬢として、“スクール・キラー”を捕まえるつもりだ。





「ねぇ…良い加減帰らしてよ」




授業が終わった後、リサはコイツに呼び出された。

その時、聞かれたのだ。




『りーちゃんに聞きたいことがあるんだ。
どうして佐山妙子は、久我未美子…違う、久我山美海をいじめるんだ?』




勿論リサは何も言わなかった。

言うわけないじゃない。

それを知っているのは、リサと妙子だけなんだから。




『言うわけないでしょ…アンタになんて』

『りーちゃん…。
俺は諦めないからね。
絶対、りーちゃんから聞きだして見せる。
放課後、裏庭に来て。

久我山美海も、面白いことするみたいだからさ…』




妙子と一緒にショッピング行く約束していたのに。

断って、リサはこうして裏庭へ放課後来た。




そうしたら質問攻め。

リサが無視を突き通していたら、まさか平手打ちされるなんて。

しかも1度や2度じゃない。