「……そんな不確かなもので… それで本当に、繋がってるって言えるの…?」 撫子は、優しい。 私がそれで壊れてしまわないか、心配してくれているんだ。 「……不確かなものなんて、一杯あるよ。」 だからみんな、怖くて一歩が踏み出せない。 あれこれ手を使って、相手を試そうとする。 繊細な檻を作った、彼のように。 「………それでも、愛しているから。」 不確かなものに、縋るんだ。