この部屋は、けーちゃんが作った檻だった。 けれど、私の意思一つで壊れてしまう、 脆くて繊細な、硝子の檻。 鎖でもなんでも、私を縛りつければよかったのに、そうしなかったけーちゃん。 優しい、優しい…彼の檻。