あれから少し急いで昼食を終えて、さっきまで浮かんでいた疑問も頭から消えていた。 「起立、礼」 『さようならー』 今日も一日が終わって、僕は鞄に荷物を詰める。 「じゃぁな、時継!」 「あぁ、また明日」 大和はバスケ部に所属しているため、放課後の時間は毎日汗を流している。 反対に僕はどの部活にも所属してないため、放課後はまっすぐ家に帰る。 あ、真っ直ぐっていうのはちょっと嘘かもしれない。 だって…