「痛っ」




突然痛み出す頭。




それはまるで、僕が思い出そうとするのを阻んでいるようで。




「時継?大丈夫か?」




「中端くん?!」




心配する2人。




迷惑なんて掛けたくない。





「ちょっと痛んだだけだよ、大丈夫」




僕がそう伝えると、2人は大げさにホッとした顔を見せた。