紡と2人で訪れたグラウンド。





手には一本の手ぬぐい。





「それじゃあ…始めよっか…」






「う、うん…」





なんでこんなことになったかと言うと。




時は戻って教室。







さすがに意味がわからなさすぎて驚いている僕を見て、紡が勘づいたのか





「もしかして…空牙君から何も聞いてない…?」





と尋ねる。






「…そのまさかだよ」





紡の話によると、大和が今日の放課後、つまり今この時間に僕が二人三脚の練習をしたいと言っていたと。




そしてそれを代わりに紡に伝えてほしいと言ったと。





そう言われたそうだ。