許してもらって満足してちゃダメだった。 僕には聞かなければいけないことがある。 「紡…その、体育祭の競技だけど…」 嫌じゃない? そう聞こうとした瞬間、 「う、ううう嬉しいよっ…!」 両目をぎゅっと閉じて顔をもっと赤くさせて紡が言った。 嬉しい? 「え、それじゃ僕と一緒に二人三脚走ってくれるの…??」 僕がそう言うと、少しとぼけたような顔をしたあと、 「そんなの…もちろんだよっ!」 満面の笑みで紡は答えた。