訪れた受験の日。 その日の朝、親父がなぜか俺を抱き締めてくれて、一気に緊張がほぐれる。 「ありがとう」 小学生以来くらいの親父に対しての礼。 親父も久しぶりに笑った顔を見せてくれた。 「頑張ってこい」 ほんとは嫌なはずなのに、そう言ってくれる親父の優しさが胸に染みて。 親父に背を向けたとき、涙が一筋こぼれた。 絶対に受かろうって思えた。